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ライフスタイルジャーナリスト、東ミチヨ

日本女性とファッションショー

3月のパリコレニュースが落ち着いてひと段落。

どんな時でも、やっぱりファッションは女性を元気にしてくれる、と思う。

 

日本で最初にファッションショーが行なわれたのは、1927(昭和2)年のこと。

三越ホール(現在の三越劇場)で行なわれたのが、最初だったと知った。

当時の人気女優、水谷八重子などがモデルとして出演し、

艶やかな姿を披露したという。

 

なんかNHKの朝ドラ「カーネーション」みたいだな。

昭和という時代の幕開けとともに、

新しい文化がやってくる!

—–そんな気分を当時の女性たちは楽しんだんだろうか。

 

日本橋三越 カード会員誌の巻頭コラムにて、ちょっと前ですが

日本初のファッションショーについて書きました。

 

これからも、日本女性を元気にしてくれるファッションが街にあふれますように!

 

The Little Black Jacket、サステナブルな衣服。

数年後も、ずっとずっと年を経ても。

着られる服が、どれくらいあるだろう?

私のワードローブには、叔母がくれた古い黒ジャケットがある。

もう20年以上前のものと思われるが、

いまだ現役でジーンズなどに合わせている。

シャネルの黒いジャケット。

独特のツイードの風合いやシルエットは、本当によく出来ていると思う。

裾裏にチェーンが縫い付けられ、着たときに”シャン”と見える設計とか。

肩周りは若干手直ししたけれど、年代をまたいでも野暮ったく見えない。

先日、青山でカール・ラガーフェルドの撮り下ろし作品を集めた写真展

『The Littel Black Jacket』が開かれた。

シンプルな黒いジャケットが、こんなにもいろんな表情を見せるのか、

と新鮮な驚きだった。

シャネルのリトルブラックジャケットは、

もともとオーストリアのホテルマンの制服に

インスパイアされて’50年代に作られたものだという。

それがどういうわけか、女性たちが着こなすとエレガントに見えてしまう。

10着のファストファッションよりも、

1着のシンプルな衣服の価値を改めて考えた。

 

カール・ラガーフェルドも来日、シャネルの写真展『The Little Black Jacket』http://woman.excite.co.jp/garbo/concierge/rid_45417/

坂本龍一さん “人として大事な問題”

先日、日産リーフのイベントで坂本龍一さんにインタビューしました。

坂本さんには、以前にもモアトゥリーズの活動(ルイ・ヴィトンの森)で

インタビューさせて頂いたことがあるのだけれど、

本当にいつもニュートラルな感じでお話されるので、

こちらもついいろいろ聞きたくなってしまう。

以前は森の話から、人類の祖先、アフリカのイヴの話にまで広がったことも。

 

今回は、電気自動車のある地球の未来がテーマ。

 

電気自動車のある暮らしが広がることで、

エネルギーの地産地消、あるいは自産自消ができるようになるといいね、

もっとみんながエネルギーのソースを、自分で選べるようになって

EVが、エネルギーの民主主義を確立する後押しになったらうれしい、

というようなお話だった。

坂本さん自身は、NYで風力発電の電気を買っているそう。

 

—–アーティストとして、何か影響を受けることは?

 

そんな質問に、坂本さんは「音楽にはまったく影響ありませんね」と笑った。

たとえどんな電気を使おうと、シンセサイザーから生まれる音に変化はないけれど、

「人として生きていくうえでは、大事な問題」と。

 

何気ない一言が、あとからとても大切なことに感じられた。

 

インタビュー詳細は、またメディアでレポートします。

http://ism.excite.co.jp/art/rid_E1333781898074/  エキサイトism

Smart Women’s Community

もっと多くの人たち、

もっと多くの女性たちに、

持続可能な社会について、考えて欲しい・・・・。

 

そんな思いからはじめた“エコ女子”活動。

暮らしのなかで、気軽にできるエコライフを

女性ならではの感性を生かしたワークショップなどを通じて、

意見交換&実践できるように、と昨年から続けています。

 

太陽光発電や自然エネルギーを考えましょう、

という呼びかけも、

有機ワイン片手にお月見パーティしながら勉強会したり。

これは結構盛り上がりましたよー。

 

先日もLED講座を開きましたが、

こちらは講師に橋本夕紀夫さんを招いて、

ホテルやバーのLED照明施工例を見ながら、

オシャレなLEDの使い方から基礎、省エネまで学んだり。

 

おしゃれとエコロジー、

一見ベクトルが違うように見える二つの要素も、

私のなかではしっかり絡み合っています。

女性たちのライフスタイルのなかで、

さり気なく実践できるエコのあり方が、

ずっと続く、続けられるための秘訣じゃないかと。

 

スマート・ウィメンズ・コミュニティ、

持続可能な社会を考える、サステナ美人をめざして。

https://www.facebook.com/smartwomens

Stay hungry, Stay foolish・・・。

スティーブ・ジョブス氏の訃報に触れて、

もう一度、あの名演説を聞き返してみた。

スタンフォード大学卒業式での、2005年のあの伝説のスピーチ。

“人生で得た3つのストーリー”は、たくさんの勇気を与えてくれる。

 

「最も重要なことは、自分の心と直感に従う勇気を持つことだ。

心と直感は本当になりたい自分をすでに知っている」

 

「先を見通して点をつなぐことはできない。

振り返ってつなぐことしかできない。

だから将来何らかの形でつながると信じなければならない」

 

「ハングリーであり続けろ、愚かであり続けろ」

 

その言葉の一つ一つを、自分に置き換えて考えてみると、

しんしんと勇気がわいてくる。

きっと世界中の多くのジョブスファンが、

同じ気持ちでいるんだろうな、 と思うとなおさらに。

 

2011.10.06 apple HPより

コンピューターの世界は、

ジョブス時代から、ジョブス喪失時代へと 変わってしまうんだろうか?

たとえカリスマを失っても、

新しい技術に、愛情やデザイン美学があることを願いたい。

スティーブ・ジョブス伝説のスピーチ

 

 

昨日CEATECという大規模な技術展へ出かけたけれど、

そこにあふれる暮らしの“スマート技術”の数々、

たしかにスゴイと思ったけれど、

果たしてそこに、どれほど製作者の愛情や美学がこめられているのか?

多くは、生活者のスタイルや、製作者の顔、情熱が、

どこかあいまいな感じがして 主役不在の印象を受けた・・・・(詳しくはまた今度)。

 

喩えるなら、それはマイクロソフトのように誠実ではあるけれど、

日常をシェアしたい! と思うようなエモーショナルな魅力には欠けるかも。

 

そんななかでも、私たちは Stay hungry, Stay foolish・・・、

そしてもう一つ付け加えるなら、love the earthでいたいと思う。

 

スティーブ・ジョブス。安らかに。そしてありがとう。

ウォームビズをかんがえる

先日、発刊されたNIKKEI STYLE MAGAZINE 2011秋冬号にて、

「スタイル・ニッポン」でビジネスを勝ち抜け—-というタイトルにて

ウォームビズスタイルについて考える記事を執筆しました。

ダウンベストを活用したり、自転車通勤にチャレンジしたり、

日本のハイテク加工の機能的繊維を選んでみたり・・・、

いろいろな選択があるわけですが、

やっぱりこれからはビジネススタイルにも「機動力」が肝心だと思うのです。

先週の台風でも、帰宅困難な人たちが続出しましたが、

いざ、というときでもサバイバルできる

フットワークの軽さを心がけたいですね。

つい、防寒のために着膨れしがちな冬ですが、軽快さも忘れずに。

Santa Monica、Go greenな乗り物たち

アメリカのタクシーといえば、イエローキャブが思い浮かぶけど

カリフォルニア州のサンタモニカで見たのは、

グリーンキャブ。

プリウスとか、日本車が多かったですね。

 

西海岸は、環境意識が高いといわれているけれど

グリーンのタクシーや、

LNG(液化天然ガス)燃料のビッグブルーバスなどにも

こだわりがあるようです。

 

バスの乗客は、観光客や地元の移民系の人たちが多かったけど、

移動には便利、コミュニケーションにもなって楽しかった。

下は、バスで出会ったプリティガールズ。

足元にも目を向けよ

ときどき、アンチ・ファッションな気持ちが募る。

先日は、地域のごみ拾いウォーク、数キロを楽しんだ。

横浜市環境事業推進委員なんてやっているお陰で。

地域の3R=reduce、reuse、recicleを推進するのが目的だ。

毎日あるいている歩道も、意識を変えてみると

そこ、かしこに、あるある!

ごみ拾いをしていると、大きなごみを見つけるほど

なぜか気分が高まる。

と同時に、空き缶やプラスチックなど、

人工的なモノがいかに多くの人にポイ捨てされ、

土に還ることなく眠っているのかということを知り、悲しい気持ちになる。

以前『人類が消えた世界』by アラン・ワイズマンの本が話題になったけれど、

人類滅亡後の100年後も、人工廃棄物や、放射性物質は消えることなく

地球の生態系を破壊し続ける・・・・という科学的ホラーにゾっとした。

そんな世界は、空想ごとじゃなくなりつつあるいま・・・。

ときには、足元に目を向けることも大事です。

2014 FIFAトロフィーに願いをこめて

たぶん、今いちばん多くの共感を得る話題がサッカーじゃないかと思う。

私までが、サッカーに熱狂している! どちらかというと疎い人だったのに。

 

先日、ウブロ銀座の旗艦店オープニングに

2014FIFA ブラジルカップのトロフィーが一日だけやってきた。

台座にヒスイをはめこんだ、黄金色のトロフィーに

「日本に栄光あれ・・・」と願かけ。

ウォッチメーカー、ウブロは昨年からFIFAの公式スポンサーとなっている。

なぜ、サッカーを支援するのか? CEOのビバーさんに伺うと

「私たちにとって、次の大事なマーケットとなる

若い人、子供たちとのリレーションシップを育てていきたい」と。

目の前のマーケットが、たとえ衰弱していても

大切なのは、次世代を見据えた“種まき”。

希望とともに、子供たちが育っていきますように。

そして3年後のワールドカップ開催の頃には、明るい日本でありますように!

美しさの文明回帰

かつてない非常事態を経験した今、

毎シーズン変化するトレンドを追いかけることに

どれだけの意味があるんだろう・・・? と、正直戸惑っていました。

                                                                                深い、無常観。                                                                                                     

                                                                                   それでも今回、秋冬コレクションの展示会を巡っているうちに、

ある発見に出会いました。                                                                    

                                                                           人類の文明への回帰。

                                                                                             私たち人類が、文明を育んできたことへの喜び、その美しさを、

デザイナーたちは再発見したかのよう。

なかでも興味深かったのは、

ビザンチン文化を表現したシャネルや

ローマ文明を見つめ直したブルガリ。                                                                      

                                                                                           ビザンチン調の工芸アクセサリーや、

ゴールド、ブルー&グリーンの美しさで異次元に誘うシャネル。                                                 

                                                                            ローマ時代の再生のシンボルとして愛された蛇や、

強さの象徴、ライオンのモチーフを取り入れたブルガリ。                                                      

                                                                                         たとえ今、私たちが原発という文明の怪物に脅かされていようとも、

恐ろしい憎悪を感じようとも、

一方では、人類は、この上なく美しい文明を育んできた歴史がある。

そんなことを、つれづれに・・・。                                                             

                                                                               シャネルのパリ-ビザンスコレクション記事はこちら

http://woman.excite.co.jp/garbo/concierge/rid_29661/

 ※ただしそれぞれのコレクションは3・11以前に本国で発表されたものです。