「ecology」カテゴリーアーカイブ

(R) registration

2011年から活動を続けてきた、
ローフットフードの取組み。
昨年度の環境大臣賞という栄誉を契機に、
このたび商標登録申請し、承認されました。
LOW FOOT FOOD(R)

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これをステップとして、さらに
意義ある取組みを続けていきたいと思います。

振り返ればローフットフードのはじまりは、
震災後に取り組んだ
女性たちの暮らしの勉強会でした。

あの時、これまで当たり前と思っていた
暮らしのあれこれを、
マジメに見つめ直した日々。

身近な暮らしと地球環境が、
一気に近づいたあの感覚は、
忘れられません。

地球のダイエット、食と世界をつなぐ、
このローフットフード。
食からCO2削減、資源節約を
しようという、持続可能な習慣が
ひとり一人の暮らしから、
地域へ、そして世界へと
広がることを期待して。

これからも頑張っていきます!
どうぞ、お楽しみに!

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東京都市大学 講演会、発見のたまご

東京都市大学で10月に開催された、
環境ISOフォーラムにて講演を行いました。

テーマは「見つめよう、明日の暮らし」。

これまで同大学の伊坪研究室の協力で進めてきた
ローフットフードの取組みを中心に、
世界の気候変動と食糧の未来や
フードロスの現状、
いま、私たちができることなど
お話させて頂きました。

とくに、フードロスの問題は、
世界の食糧生産の約1/3がムダに
捨てられているという現状から、
UNEPも熱心に普及啓発を行っています。
9月に行われた国連会議では、
牛の飼料用穀物を使った
ハンバーグが出たことも話題でした。

burger

そして盛り上がったのは、
学生たちとのディスカッション。
200人超の学生、一般の参加者も
ぐっと身近に感じられるユニークな試みでした。

「でも、お金がない僕が取り組むには
どうすればいいですか?」

どきっ。

そんな発言も、学生さんならでは。
自炊って本来は外食、中食よりも
経済的には低コストだと思うし、
ローフットフードは
環境を考えてリサイクル食材でも作れる、
でも、つくる術を知らなければ
なかなかできない…たしかに。

理想と現実のギャップのジレンマ、
みたいなことを感じつつ、
うっかり、卵かけご飯で
笑いをとってしまった。

これからは料理好きな人だけでなく、
若い人や、忙しい人たちにも向けた
エコな食材開発も必要かもしれない。
インスタント感覚で作れる
ローフットフードがあれば、
食の環境負荷はぐんと減らせるかも?

学生さんとの対話からもヒントを頂き
実りある講演会となりました。

みなさま、ありがとうございました。

 

里山×都市、水でつながる私たち

私たちが毎日飲む水は
どこから来るのでしょう?

水道の蛇口のその向こう、
ずっとずっと辿っていけば、
水源の森があります。

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山梨県道志村での森林保全活動、
「私たちの水源、木こりワーク」は、
都会に住む私たちも、
水源の森に感謝して
森を元気にするお手伝いをしましょう、
という気持からはじめたもの。

4年目!となる今年の第一弾、
9月27日には、私たちの団体
スマート・ウィメンズ・コミュニティと、
BESSフォレストクラブさんとの恊働で
楽しいワークショップを開催♪

ノコギリ片手に間伐作業をしたり、
猟師さんのお裾分けの鹿肉で
カレーを作って食べたり。
参加者みんなで、都市×里山交流の
これからについて意見交換したり。

kikori_works1 かつては鬱蒼と暗かった
道志村の水源林も、
今はここへ来るボランティアが急増し
間伐作業も進んだようで
太陽が差し込む明るい森に
変化しつつあります。
ただし森全体を変えるのはまだまだ
気の遠くなるような作業です。

それでも意義があると思うのは、
ボランティアが活発になることで
村おこし協力隊の若者や来村者が増え
過疎化している里山が、
少し、活気づいてきたこと。

都会にいたら気づかないけれど、
源流をたどっていくと気づく大切なこと。
都市×里山のつながり、
これからも大事にしていきたいものです。

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森あそび、いま昔?

横浜は、都会でありながらも、
まだまだ豊かな緑が残されています。
みなとみらいのような高層ビルの街があるかと思えば、
野生動物たちの棲む森もある。
みどり税という、市民による環境税のおかげで
緑が守られているのです。

今日は横浜市みどりアップ市民推進会議の調査で、
上郷自然観察の森へ。

川の源流を観察している
子供たちにも遭遇しました。

きれいなせせらぎを見ると、
つい水に触れ、裸足で入りたい衝動に
かられてしまう、野生児魂のワタシ

ですが、今どきの子供たちは
そんなことはしないんですね。

最近、子供たちは泥んこになって遊ぶとか
裸足で野原を歩くとか、しない、させないそうです。
安全、保全のためとはいえ

なんか、かわいそう・・・、
と思ってしまうのはひと昔前の感覚なんでしょうか?

 

ミズスマシの池
ミズスマシの池 ここは立ち入り禁止でカワセミがくる場所

調査部会では、
「もっと子供たちに、のびのびと
自然に触れさせる教育の機会があるといいのでは」
と意見しました。

座長である、進士五十八先生も
「いま、子供たちは自然から遠ざかってはいないか?
学問中心も結構だが、自然の中で体験したことは、
得難い記憶となって、いつか自然と共存することの意義を
理解できる大人を育てるのではないか」
というようなお話をされていました。

子供たちが、昔のように土に触れ
虫と無邪気に遊べる自然学習が、
横浜でももっと増えるといいなぁ。

What’s BLUE CARBON?

6月27日、東京都・三菱総合研究所で「第1回 ヨコハマ ブルーカーボン アカデミー セミナー」が開催されました。このセミナーでは、ブルーカーボンから海を総合的に研究し、あわせて海の“源”である山や川との連携も追求していきます。第1回セミナーでは、「ブルーカーボンって何?」をテーマに講義が行われました。

セミナーでは、海から都市と環境を考える各界の専門家たちが毎回登壇し、私たちに問題提起を促しながら、さまざまな意見を交わします。

後半では、講師たちのパネルディスカッションも行われます。
私は、コーディネーターとしてお手伝いさせて頂きました。

 

blue carbon panel
blue carbon panel

まず地球温暖化の影響は、海にも及んでいるということを、話し合いました。私たちは温暖化対策というと、森林によるCO2吸収=グリーンカーボンにばかり目がいきがちですが、実は海にも相当量のCO2が吸収されています。

「海は二酸化炭素の約3割を吸収しますが、それによって実は海が酸性化してしまうという問題もあります」と東京海洋大学の刑部真弘先生。

酸性化によって、珊瑚の減少による生態系の変化など、海へ悪影響を及ぼすことも予測されています。そうしたなか、進められているのが、八景島シーパラダイスと横浜市の恊働による、海藻の育成や海育プログラムです。同社の蓑内真吾さんは「海の干潟や海草を活用して、二酸化炭素を循環させる仕組みをつくることが大切。それらを見える化する場所として水族館などを使って欲しい」と主張。

ただし、現時点ではアマモなどの海草類によるCO2吸収量は、数値化、クレジット化はまだ難しいという課題があります。

「まずは自治体単位でそれを地域活性化に活かすことに意義があると思うのです。それで地域経済が回っていくことが、第一歩となるのでは」

本事業の実行委員長でもある刑部先生は、そんなふうに事業への意欲を語りました。

まずは温暖化と海の影響に、私たちが危機感を持って目を向けること。海洋国家日本、そして港湾都市横浜だからこそ、できることがあります。まずは地域の身近なことから始めてみよう、という問題提起となった第1回目でした。

LONGING CITY FARMER

6月21日に開催した「シティファーマーfes! たねまるしぇ」。横浜から地産地消を考え、身近な場所で野菜をつくる若手農家さんを応援しよう!というこの企画、生産者や食×農に興味ある方々など、いろんなひととの交流から、地域のつながりの種が生まれました!

モンベル リーフみなとみらい 2階モンベルサロンで開催されたトークイベント「シティファーマーfes!」。講師には話題の書『シティファーマー』翻訳者の白井和宏氏、ゲストスピーカーには横浜のブランド野菜「はざわ育ち」を手がける生産者、平本貴広氏を迎え、参加者とともに都市の農業のこれからを考えました。

 

city farmer1
city farmer1

前半の白井氏のお話では、主に書籍『シティファーマー』から、海外の事例を紹介頂きました。カナダ、カリフォルニアなど世界の都市では、市民主体の都市型農園が盛んとなり、それが地域課題を解決する手段にもなっていること。時にはスラム街の自立支援や、フードバンク的な福祉としても、市民農園が役立っていること。また、ロンドンでは屋上を活用した空中農園がビジネスモデルとして進められていたり、狭いアパートメントで利益を上げる人がいたり、つい見過ごしてしまいがちな場所を活用した、まさに隙間産業的なシティファームの事例の数々に、参加者たちも興味津々なのでした。

p117 ロンドン・垂直の菜園

『シティファーマー』より、ロンドン垂直の菜園

<以上スマート・ウィメンズ・コミュニティ レポートより>

なぜ私はこんなにも、畑に憧れるのでしょう?

野菜好き、というのもありますが、
やっぱり都会でマンション暮らしをしていると、
土への憧れがどんどん強くなっていく気がします。
なにか、感覚が乾いていってしまうような寂寞とした思い。

日本の食糧自給率は4割で、
かつ都市からどんどん畑が失われていくことの危機感がある

ことには違いないのですが、何か身体の感覚として、
無性に土への欲求がむくむくと大きくなって
行動せずにはいられない…。

私だけでなく、まわりの女性たちにも
そんな変化が起きているのを実感しています。

 

環境大臣賞@good life award

3月14日に行われた環境省主催グッドライフアワードにて、
私たちの取組みが、環境大臣賞特別賞を受賞しました!

「キッチンから資源節約を見える化、
ローフットフード」

3年前にスタートしたこの活動も
これを機に、もっと多くの人たちに浸透することを願います。

ローフットフードとは・・・

資源の無駄、エネルギーの浪費を押さえた
食材選びや調理法のこと。
CO2削減、水使用量削減を家庭で実践できる取組です。

チリもつもれば、じゃないけど、もし本当に
先進国のひとり一人が毎日
フットプリントを意識して暮らすようになれば
かなりのCO2&水削減になります。

これまでは、自動車、住宅、家電などの“モノ”を中心に
省エネの議論がされてきたけれど、

実は毎日の“食”も、地球環境にとっては
見逃せない落とし穴!なんです。

たとえば目の前のお皿にステーキ1枚(200g)、
ドンとあったとして、
それだけでも水1.1トン、CO2 1800gを消費します。
いやはや、とくに水の使用量がハンパない!

とくに牛肉は、成長までの数年間、
飼料となる穀物を大量に消費することから
水使用量が増大してしまうのです。

もし先進国の私たちが、このまま数十年後も同じような
食習慣を続けていたらどうなるでしょう?

温暖化、水問題、食糧危機など、
グローバルな視点でのさまざまな社会的課題を考えたら
やっぱり身近な食習慣から改善していかなければ、と思うのです。

とはいえ、まだまだ一般家庭においては
「フットプリントって何?」
「なぜそんなに水を使うの?」
などなど、食に関する環境評価への理解は十分とはいえません。そんな家庭の主婦や子供たちにも、なるほど! と
共感、行動してもらえるように、
わかりやすく食材別、キッチンの単位別に
“見える化”したのが今回の取り組みでした。

私たち女性は、キッチンに立つとき、
家族のことを思って料理をするものですが、時には
地球のこと、世界の厳しい環境に暮らす人たちのこと、など
想像を膨らませてグローバルな気持ちで料理をしてみたいもの。

“Good life for someone in the world,

Good life by everyone!”

受賞式で最後にお話したのは、この言葉。

good life award

環境大臣賞というすばらしい賞が、
みんなの行動を後押しするきっかけとなりますように!

 

そして3年間、よきアドバイスをくださった
東京都市大学 伊坪徳宏先生とゼミ学生の皆さんに
心から感謝します。

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チョイモビ ミーティング

チョイモビって知ってますか?
いま横浜市で実証実験が行われている
日産の超小型電気自動車のことで
みなとみらいはじめ、ベイエリアを中心に展開しています。

先日、このチョイモビのファンミーティングが行われて
私もパネラーとして参加しました。

「チョイモビは街と人をつなぐコミュニケーションツールです!」
というのが私の、実際に乗ってみての感想です。

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チョイモビで走っていると、必ずといっていいくらい、
子供や、おばあちゃんたちから、声をかけられます。

「かわいい!」

「ソレ、なあに?」などなど。

自転車でもなく、バイクでもなく、
それでいて何か未来の乗り物っぽい不思議な存在感が
街の人の関心を引きつけるようです。
ちょっとユーモラスな”ヌケ感”も、声かけやすいんでしょうか。

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以前、ある自動車デザイナーと話していた時に、
「未来のクルマは、街と一体化するする」というようなことを伺いました。
単に社会インフラとして必要なだけじゃなく、
街の風景や、人に、もっと寄り添うものになるだろう、と。

おそらく自動車は、これから趣向性の高いものと、
社会インフラとして公共性の高いものに、
二極化していくのかもしれませんね。

ファンミーティングでは、すれちがい時の合言葉も誕生しました。
合言葉は「チョキvモビ!」
このチョイモビ見つけたら、ぜひVサインしてみてくださいね〜。

なお当日のレポートは、下記サイトにて紹介しています
http://www.choi-mobi.com/topics/enjoy/430 チョイモビサイト

TED風 thinking

英語でメッセージを伝えること。

先日行われた「心をつかむ英語プレゼンテーション」
(NHKエデュケーショナル×TOEIC主催)に登壇し、

森での活動について英語プレゼンに挑戦しました。

タイトルは「Challenge of Logger Women!」

英語による、TED風のプレゼンテーションを

600人もの観客の皆さんに聴いて頂きました。

仕事での説明型プレゼンとは異なり、

いかに相手の心に響くメッセージを伝えるか? を

考えることの難しさを学んだ今回。

言葉の枝葉を削ぎ落とし、

いちばん言いたいことをシンプルに、ストレートに。

英語ならではの思考法って、違うんだなーと。

リハーサルでは、頭真っ白!になってどうしようと不安でしたが、

本番では観客の皆さんが、うんうん、とうなずきながら

耳を傾けてくださるのを見たら、一つ一つの言葉が大切に思えて

会場と交流しながら「伝えたいことを伝える」ことができました。IMG_3035

「Our city life is supported by the forest, So I do keep going, and acting for saving our forest!」

〜木こり女子の挑戦、いろんなカタチで拡げていきます〜!

山梨にて

木こり女子の活動報告のため、
山梨県主催の「森ガール・木質バイオマスフェア」に
講演者として参加しました。

山梨県では、豊富な森林資源を活かして、
木質バイオマスの推進が進んでいます。

今年は、木質バイオマス元年とでもいうべき、
大きなプロジェクトが全国で進んでいるそうですが、
利益追求型の大型プロジェクトの場合、
持続可能な木材調達を前提としなければ難しいだろう、
という現状解説のお話がとても印象的でした。

木材の利活用はどんどん進めて欲しいけれど、
無計画に進められるのはいかがなものか、と。

そんななか、私は地域活性のための
女性ボランティアの活かし方について、お話させて頂きました。
木こり女子の活動は、まず都会と水源の森のつながりを、
より多くの人に知ってもらい、地域に足を運んでもらうこと。
そして森の現状を理解したうえで、
問題意識を持って、生活を見直してもらうこと。

また森のボランティア活動を、地域資源の一つとしてとらえたら、
都会から若い人たちを呼び込むきっかけにもなる。
そうしたお話をもとに、さまざまな方と意見交換できたのも収穫でした。

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