生物という、地球最上の美しきデザイン
上野国立科学博物館で7月10日から開催される「大哺乳類展~海のなかまたち」。
フォルクスワーゲンが協賛するというので、内覧会に行ってきた。
話題は全長25m!もの大きさのシロナガスクジラの骨。
そこかしこに全身骨格や、剥製が鎮座し、観覧者を圧倒する雰囲気は、
まさに博物館の醍醐味で、大人の子供ゴコロを刺激する。
映画のナイトミュージアムのように、今にも動き出しそうな。
興味深いと思ったのは、絶滅種、絶滅危惧種のコーナー
日本にも生息していたニホンアシカ。
中国では、揚子江のカワイルカが2007年に絶滅したという。
日本の研究者はその前年、録音したカワイルカの鳴き声による音響調査を実施。揚子江1700kmを往復し、仲間が声に反応することを願ってくまなく探したが、無念に終わった・・・
そんなエピソードがなんだか悲しい。
しかし自動車メーカーと生物多様性って、どう結びつければいいんだろう?
その答えが、バイオニクスであるという。
生物工学は、自動車開発のうえで大切な役割を担っている。
地球上の生物は、プロダクトデザインに大事なヒントを与えてくれるのだ。
たとえばイルカのなめらかな流線型の身体は、水の抵抗を抑え、スイスイ泳げるカタチだが、クルマの流線型も空気抵抗を抑えるように考えられている・・・というようなこと。
その詳細が、動画でも解説されているので参考までに。