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Kanpai! New year!

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

昨年末、素敵な映画に出会いました。
『カンパイ! 世界が恋する日本酒』
というドキュメンタリー映画。

小泉進次郎さんらが中心となって
自民党本部で開かれた
特別試写会&利き酒会に
私も縁あって参加しました。
(日本酒ナビゲーター資格のお陰かな?)

日本の酒蔵で伝統に挑戦する
イギリス人杜氏や
日本だけでなく海外へも
日本酒の魅力を広げようと
奮闘する岩手の蔵元など、

それぞれ個性的な彼らを
追いかける映画は
単にお酒の蘊蓄だけじゃなく
「夢はいつかかなうもの」
という人間ドラマがあって
共感しました。

とくに心に残った言葉は、
「杜氏はいつも一年生、
名人になってもそう思えることが
新たな挑戦と、改善を生み出す」
だから自分も常に、一年生の
気持ちを忘れないという
南部美人の蔵元、久慈さんの言葉。

私も今年は、初心を思い出して
地道な努力と挑戦を重ねて
いかなくちゃ、と
清々しい心で新年を迎えた次第。

日本酒で、新年にカンパイ!

富士山登頂記念の浅間神社本宮の盃♪

 

Back to the College,

秋から大学の勉強、も、はじめました。
慶應義塾大学 法学部。
もともと学生時代に
短期大学で勉強していたけれど、
短大の2年では学びきれなかったことを、
ちゃんと学びたいと思って奮起、
通信過程に編入しました。

でも通信って、独学なだけに
果たして無事卒業できるのか?

仕事も、ソーシャル活動も、
続けながらの学問ですので
けっこう大変かもしれません。

でも先日はじめてキャンパスに行き
お宝が眠る場所を発見し
がぜん、好奇心がわいてきました。

そこは旧図書館の地下室。

keiko_oldlibrary日本や海外の歴史がそのまんま残る
古書がずらり眠っており、
学生は自由に閲覧できるのです。

先人たちが遺した、過去の未来図、
茶色く焼けたページを
暗がりの地下室でめくっていくたび、
現代の生き方、あり方が
「それでよいのか?」と
問われている気がして
背筋がスッと伸びるようでした。

よいのか?

Sky of EDO

日本橋をあちこち取材、
なかでも感激したのは
橋のたもとの船着場から
日本橋川〜隅田川〜東京湾へと
船でゆく日本橋クルーズ。

中央大橋
中央大橋

いくつも橋をくぐっていくうち
ビルの向こうにも
北斎が、広重が・・・、
絵に描いた賑わいが浮かぶよな、
浮世のいまむかしの
想像の旅が楽しめます。

「日本橋川が蛇行する角度は、
江戸城と富士山が
きれいに見える配慮だった」
「昔は川沿いに魚河岸が並んでた」、
なんてガイドさんの話をきくと
頭の中で浮世絵が風景と重なって。

Nihonbashi
川から眺めた日本橋

nihonbashi_hiroshige けれども残念なのは、
橋の下から眺めたときに
空が見えないこと。
あの浮世絵ブルーはどこに?

首都高に挟まれて、
橋の上の麒麟も
なんだか飛べそうにない。

東京オリンピック前に
都市改造でドンと造られた
首都高は江戸東京のシンボルを
無惨にも縮こまらせています。

日本橋保存会では、
日本橋の空を取り戻すために
いろいろ活動しているそうです。

Kirin
日本橋の麒麟像

今度の東京オリンピックには
間に合いそうもないけれど
いつか、江戸東京の守護、
麒麟や獅子さんたちが、
のびのび空を見上げられる日が
くることを願いたいものです。

日本橋クルーズのコラムは
GQ9月号 別冊時計ガイドの
日本橋ガイドに掲載。

5 lessons of water

昨年末に開催された
ヨコハマブルーカーボンアカデミーセミナー。

最終回に登壇されたのは
淑徳大学人文学部の
北野大先生。
水資源のお話をしてくださいました。

私にとっても非常に興味深い
水のはなし。
世界の水資源、
気候変動と水不足など
さまざまなお話がありましたが
どういうわけか最後に、
ココロに残ったのは
黒田官兵衛の「水五訓」でした。

すなわち・・・

  1. 自ら活動して他を動かしむるは水なり
  2. 日常に自己の進路を求めて止まざるは水なり
  3. 障害に逢いて激しくその勢いを百倍し得るの量あるは水なり
  4. 自ら潔して他の汚れを洗い、清濁併せて容るるは水なり
  5. 洋々として大海を充たし、発しては蒸気となり雲となり雨となり雪と変じ露と変じ、凝っては玲瓏たる鏡となりたるも、その性を失わざるは水なり

seiryuu

・・・いや、深い。

一つ、二つはなし得ても
五訓の境地に辿りつくのは
はなはだ遠き道かと思いつつ。
北野先生の言葉の面白さに
ハマってしまいました。

も水の強さや
変化を恐れず柔軟にあろうとする
“水”そのものの性質にも
私たちは学ぶところがあるのでは。

私たちは何かしようとする時、
つい力んでしまいがちですが、
水の強さというのはそれと違って
自然のままに、意のままに自ら動いて
シンプルに思いを遂げる
・・・・そんなものかもしれませんね。

未来のプログラムを作る

先日、前文部科学大臣 下村博文さんの講演を伺いました。
ある研修会でしたが、そこで心に残ったのは、
未来の目標計画表を作る、ということ。

下村さんは、子どもの頃お父さんを亡くし
貧しい生活をしていたけれども、子どもながらに
「いつか大臣になって教育を変える」ことを志し、
紙に書いていたそうです。

またプロ野球の大谷選手は、
学生時代から「ドラフト一位になる」ことを
公言していたそうですが、
そのためにいくつかすべき目標計画表を作り、
野球の練習以外にも一位になるための、
様々な課題を課していたそうです。

その中に「運をどうするか?」
という項目があり、運を強化するためには、
ゴミを拾う、部屋をきれいにする、
などのプログラムを上げていたそう。

そんなエピソードを紹介しながら、
「人生において大事なのは、
なりたいイメージを描き、
それを実現するために何をすればいいか?
具体的な目標計画表を作ること」
と下村さんは教えてくださいました。

それも1項目だけじゃなく、
9つくらい具体的に立てるのがいいそうです。

大谷選手がすごいと思うのは、
単に技術を磨くだけじゃなく、
人としてどうあるべきかも、
きちんと考えていることです。

ball for the futurephoto by Ryan

さて、自分はどうだろう?

つい目の前のあれやこれやに振り回されて、
目標からそれた方向へ行ってはいないだろうか?

改めてこの一年を振り返り、
ちゃんと目標計画表を作ろう!
と決意した師走の夜なのでした。

自然との問答、つれづれ

高野山を歩いてきました。
今年、開創1200年を迎えた高野山は、
記念イベントも開かれ賑わっていましたが、
それとは対照的に、
かつて巡礼者たちが歩いた
登山道である、町石道は、
ひっそり静まり返って
あまり人とすれ違うこともなく。

ひとり、山歩きを楽しみました。
しん、とした山中には
樹齢数百年と思われる
杉の大木が林立し、
あちこちから湧き水が滴り、
あぁ、ここは昔から
水が豊かな場所だったんだ、と実感。
湿り気を帯びた森の空気は、
清らかな霊気となって肌を包みます。

koyasan1

koyasan4

 

空海がこの地を選んだのは、
もしかしたらこの
水、木という豊かな資源に
ひかれたことも理由の一つなのかな?
なぜ、この山を選んだのかな?

重いリュックを背負って
息を切らしながら
ひとり問答を繰り返し
ゴールの大門へ。

昔ながらの道標が点在する
町石道は、哲学の道のように、
己と、自然と、
向き合って考える
そんな仕掛けが遺されていました。

koyasan3

山登りってもともと
自分が無になれるもの、
そこに祈りが加わると
自分や、そこにあるものが
よーく見えるようになる。

そういう仕掛けを通して
昔の人たちは
気づきを得たかもしれないなぁ。

現代の私たちは「無」から
あまりにも遠ざかっていないか?

 

 

 

森あそび、いま昔?

横浜は、都会でありながらも、
まだまだ豊かな緑が残されています。
みなとみらいのような高層ビルの街があるかと思えば、
野生動物たちの棲む森もある。
みどり税という、市民による環境税のおかげで
緑が守られているのです。

今日は横浜市みどりアップ市民推進会議の調査で、
上郷自然観察の森へ。

川の源流を観察している
子供たちにも遭遇しました。

きれいなせせらぎを見ると、
つい水に触れ、裸足で入りたい衝動に
かられてしまう、野生児魂のワタシ

ですが、今どきの子供たちは
そんなことはしないんですね。

最近、子供たちは泥んこになって遊ぶとか
裸足で野原を歩くとか、しない、させないそうです。
安全、保全のためとはいえ

なんか、かわいそう・・・、
と思ってしまうのはひと昔前の感覚なんでしょうか?

 

ミズスマシの池
ミズスマシの池 ここは立ち入り禁止でカワセミがくる場所

調査部会では、
「もっと子供たちに、のびのびと
自然に触れさせる教育の機会があるといいのでは」
と意見しました。

座長である、進士五十八先生も
「いま、子供たちは自然から遠ざかってはいないか?
学問中心も結構だが、自然の中で体験したことは、
得難い記憶となって、いつか自然と共存することの意義を
理解できる大人を育てるのではないか」
というようなお話をされていました。

子供たちが、昔のように土に触れ
虫と無邪気に遊べる自然学習が、
横浜でももっと増えるといいなぁ。

スタバに学ぶフォロワーシップ

いま、大学に通っています。
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の
ソーシャルデザイン集中講座へ。

社会をデザインする、という
クリエイティブな発想に共感して
選んだ社会人講座です。

とくに刺激的だったのは
「フォロワーシップ」の組織論。

私たちは組織を考えるとき、
ついリーダーシップばかりに
目を向けてしまうけれど
実はよいリーダーを作るのは、
才あるフォロワーであるということに
改めて気づかされました。

「フォロワーがリーダーを選ぶ」

「リーダーとフォロワーは対等」

「最初のフォロワーの存在が、
一人のバカをリーダーへと変える」

リーダーとして団体に関わってきた私には、
まさに日々痛感してきたことだけに
感慨深い授業でした。

 

original starbucks logo(CC) Niall Kennedy

 

講師の梅本龍夫先生は、スターバックスジャパンの立ち上げ総責任者で、シアトルで3人の小さなコーヒー屋からスタートしたスタバの経営論を、当時のエピソードも交えて教えてくださいました。

スタバでは3人の創業者を、頭文字をとってH2Oと呼ぶそうですが、3人を喩えるなら、CEOのハワード・シュルツを参謀に、補佐、官僚の二人が支える組織が中心にあり、その三角形の黄金バランスが、スタバの経営を成功に導いたのだと。

みんなが力を発揮できる環境を作ること。
チーム力を強化するために、
リーダーがなすべきことに
改めて気づかされた講座でした。