Folklore of diaspora

たまたま、その日は
イスラエル建国記念日でした。

淡路島の工場へ打ち合わせに行った
5月15日。
淡路島では日本とイスラエルの
交流イベントが開催され
大勢の人が
島内外から集まっていました。

淡路島でイスラエル
とは不思議な縁ですが、
なんと、そこには
ユダヤ遺跡??
と呼ばれる場所がありました。

遠い昔、海を渡ってユダヤの民が
日本へ来たかもしれない・・・?
遺跡からは象徴的な遺物が
発掘されたそうです。
1952年にGHQも調査に来たという
記録が残っています。

遺跡の真偽は定かではありませんが、
淡路島の人たちは
そうした伝説をきっかけに
交流を図っています。

イベントには元駐日イスラエル大使で
親日家のエリ・コーヘン氏も参加され
日本とユダヤの共通点について
話されていました。

とくに印象的だったのは、
イスラエルには聖書、日本は古事記があり
それぞれ国の創世を記した
歴史の書を大事にしてきた、というお話。

神話を忘れた民族は滅びる、
そう言ったのはイギリスの歴史学者
アーノルド・J・トインビーですが、
神話を忘れずに祖国再建の道を
歩んできたイスラエルの方の言葉には、
ずっしり、重みがありました。

宿泊施設の庭に遺跡がありました。エリ・コーヘン氏と。

コーヘン氏に遺跡について
尋ねたところ
「こうやって遠く離れた
両国が互いに関心を持ち、
人々がつながるということは
大事なことだと思う」
と交流の機会を喜ばれていました。

私としては、
小さな島のミステリアス伝説は、
地域おこしの手法としても、
楽しめるのではないか、と
人々の熱気に驚きました。

イスラエルの歴史に興味がわき、
嘆きの壁、いつか訪ねてみたいと
思った出張旅行でした。
そして、改めて世界の平和について
歴史から考えさせられました。

遺跡から発掘されたというリングを指に。

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