11/21神奈川県主催の消費者教育シンポジウムにパネリストとして登壇。
テーマは、消費者市民社会〜地域からの発信。
消費者市民社会というのは、
最近よく使われるようになった比較的新しいキーワードですが、
私たち市民が、主体的に行動しながら
持続可能な社会を作っていきましょうという提言です。
私がお話ししたのは、3年前から取り組んできた
「ローフットフード」の普及啓発事業について。
東京都市大学 伊坪徳宏研究室の学生さん達と活動を続けてきましたが、
LCA(ライフサイクルアセスメント)の観点から、
食を見直し、環境負荷を減らそうという試み。
というと何だか難しそうですが、簡単に言うと、普段食べてる食材から、
資源の無駄、エネルギーの無駄(CO2削減)をなくそうということです。
とくに水資源は、地球規模で考えなければいけない課題で
水の豊かな日本では、なかなか意識することは難しいかもしれませんが、
一人ひとりが家庭でできる、小さな行動が、地球の環境にもつながっている
ということをまず理解してもらうことが大事だと思っています。
海外、なかでも米国は、市民の側の意識も高く、企業の環境への取組みが
直接消費者の購買につながるため、情報開示も徹底しています。
日本の場合、情報開示が非常に遅れていて、それが良くも悪くも作用しています。
あるグローバルチェーンは、米国では情報開示をしていても、
日本ではNGという不思議な現象が起きていました。
(その後、大きな問題が起きて情報開示するようになりましたが・・・)
そうした状況が変わるためにも、
私たちはかしこい消費者となることが必要です。
また、今後グローバルに日本の食が注目され、発展するためにも
情報開示はきちんと行われていくべき、と願います。
神奈川は食に関しては消費地であると同時に生産地でもあります。
だからこそ、私たちが主体的に発信、行動すべきことも大事なんです。