クリスマスになると、世間は妙に浮かれるけれど
我が家はいたって平常心で聖夜を過ごしている。
「別に、クリスチャンでもないのに」というのが彼の言い訳。
街がきらきらすることで、誰かが幸せな気分になるなら、
それもいいんじゃないかと思うけれど、
心の片隅で、被災地の人たちは寒い思いしていないかしら、とか
誰かに思いやりを届けるのもクリスマスの過ごし方。
なんだか、すっかり忘れてしまいたくない気がする。
私にとってクリスマスの思い出は
子供の頃、両親が買ってきた山崎のいちごケーキ。
去年、亡くなった父が遺した、書き損じのクリスマスカード。
ちょうどクリスマス前にいろいろ片付けていたら、ひょっこり出てきた。
まるで天国から届いた、クリスマスカードみたいにうれしかった。
「クリスマスがあなにたにとって
楽しく平和でありますように いつまでも」
今年もこのカードを引っ張り出して眺めている。
被災地の子供たちにも、クリスマスの思い出を送るなら…。
(福島県 児童家庭課に直接振り込まれます)