なぜか横浜に、ハマってしまう。
たぶん子供の頃よりも、ずっとその気持ちが強くなって
横浜育ちの大人たちは、なぜこうも地元愛が強いのか?
先日、仕事で浅野忠信さんのインタビューをして、
なんとなくわかった気がする。
横浜育ちの浅野さんは、子供の頃から根岸の米軍住宅の近くで暮らし
さまざまな異国文化に触れてきたという。
「横浜は港町なので、昔から外国を身近に感じる環境があったのだと思います」
たしかに、子供の頃から町にはいろんな人がいて、外国人もいて。
海の向こうからやってくる人や文化、新しいものが、
いつも身近に感じられるような、オープンなところがあった。
そして自分もまた、人と同じじゃつまんない、個性的に生きるのがいいよね?
みたいな空気が、物心ついたときからまわりを取り巻いていて。
横浜の、その懐の深さは大人になるほど心地よく感じられる。
それは街の風景にもいえること。
何かあると、必ず行きたくなる場所が横浜にある。
浅野さんは、ネイティブアメリカンの伝説に喩えて、
「友達みたいな場所」は誰にでもあって、そこへ行くと自分をリセットできる、
でも人に教えてはいけないらしい、などと話してくれた。(でもわかってしまった)
私も何かあるとつい、行きたくなるとっておきの場所がある。
どうってことのない橋。
一見、どうってことのない場所でも、友達みたいに染みついて、
いつも温かく受け入れてくれる懐の深さ・・・それもまた横浜のいいところ。
※浅野さんインタビューは、セゾン プラチナAMEXカード会員誌6月号にて掲載。