Fish ‘n sustainable

持続可能な魚食を考える、SH”U”Nプロジェクト

お魚、ちゃんと食べていますか?
先日、国立水産研究・教育機構主催の
SH”U”Nプロジェクト
外部レビュー委員会が開催され
私も委員として参加しました。

このプロジェクトは、
いってみれば日本版MSC認証、
(Marine Stewardship Council)
みたいなもので
日本独自のお魚のエコラベル評価を
考えましょうということからスタート。

sakana1現在、魚種ごとに資源の状態、
生態系・環境への配慮、
漁業の管理、地域の持続性、
健康と安全・安心などさまざまな角度から
データ収集と評価が進められています。

こうしたプロジェクトの背景には
2020年のオリンピックに向けて
環境に配慮した水産資源を考えることや
「日本は魚を穫り過ぎている」などという
海外からの批判にもきちんと答えられるよう
公正かつ客観的な調査を進める
目的もあります。

いま世界では、水産資源の約3割が
過剰に漁獲されている状態にあるそうで(FAO2016)
持続可能な開発目標(SDGs)でも
海洋生物資源の持続可能な利用が記されています。
今後はこの3割の資源を適切に管理し回復させ、
また残りの7割についても
持続可能な漁業開発を続けることが大切です。

shunpro1 さて、委員会では私は消費者の立場から
本プロジェクトの意義について問い、
点数評価が消費者、漁業者に
及ぼす影響や有効性を確認しました。

果たして点数でどこまで伝わる??
というのも今後検証が必要です。

また今年はサンマの減少が話題となりましたが
水産資源の変動には、漁業だけでなく
温暖化による水温上昇、
公海における他国籍漁船の影響など
さまざまな要因があります。
そうした評価は考慮されていないことも
気になり意見しました。

印象に残ったのは、研究者の仮説です。
「国際的な環境フォーラムでは、
日本は世界中の水産物を集め、
遠洋漁業を行い、どん欲に水産物を利用しているので
日本沿岸の生態系は荒れ果て、
乱れているというイメージを持たれることがあるが
実際に日本に来ると津々浦々に漁協があって
海がきれいな環境に驚かれることが多い。
日本沿岸の環境というのは、
荒れ果てた乱獲の状況にはない、というのが
一つの作業仮説。
本プロジェクトをきっかけに
データを集め検証し、
必要なところは改善していきたい」

との意見に私はとても共感しました。

水産、漁業の専門家の皆さんが
居並ぶ委員会ですが
私は消費者目線、環境目線で
今後も参加したいと思います。

里海という言葉があるように、
私たちは海を身近に感じながら
暮らしてきた歴史があります。
ちゃんと人の手が加わることで
自然と共存し、海の資源を守っていける、
そういうつながりを取り戻す
きっかけにもなれば、と願います。

 

 

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