「Column」カテゴリーアーカイブ

JOIN IN THIRD PLACE

昨年から続けてきた「スマートな住まい・住まい方カフェ」
(テレビ神奈川×横浜市主催 全5回講座)も
先日、ようやくまとめの回が終わり一段落しました。
ローカルファースト、セカンドライフ、サードプレイス・・・と続けてきたなかでも、個人的にとても興味があったのは
サードプレイスをつくる、ということ。

我が家でもなく、職場でもない、もう一つの居心地のいい場所。

Thirdplace in bukatsudo

それは私にとって、地元横浜の仲間たちとの場であり、
スマート・ウィメンズ・コミュニティという活動の場でもあり。参加者の中には、子育てから広がるつながり、水辺の活動、
おやじの飲みつながりw ・・・など
さまざまな意見がありましたが、そこにいた多くの人たちが
何かしなくては、何かしたい、という気持ちだったり、
すでに活動していたり。

「サードプレイスとは、場が先にあるのではなく、
人の気持ちが先にあって、そこから広がるもの」

今回のゲスト、博報堂ブランドデザインの兎洞武揚さんの言葉にも、なるほどー、と納得しきりでした。

社会の課題を解決する、
新しい面白いことを生み出す、
そんなことができるのもサードプレイスならではの可能性。

住まい方カフェもまた、一つのサードプレイスとして、
ここから新たなつながりが生まれることに期待しています!

スマートな住まい・住まい方カフェ サードプレイス (外部サイト

 

チョイモビ ミーティング

チョイモビって知ってますか?
いま横浜市で実証実験が行われている
日産の超小型電気自動車のことで
みなとみらいはじめ、ベイエリアを中心に展開しています。

先日、このチョイモビのファンミーティングが行われて
私もパネラーとして参加しました。

「チョイモビは街と人をつなぐコミュニケーションツールです!」
というのが私の、実際に乗ってみての感想です。

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チョイモビで走っていると、必ずといっていいくらい、
子供や、おばあちゃんたちから、声をかけられます。

「かわいい!」

「ソレ、なあに?」などなど。

自転車でもなく、バイクでもなく、
それでいて何か未来の乗り物っぽい不思議な存在感が
街の人の関心を引きつけるようです。
ちょっとユーモラスな”ヌケ感”も、声かけやすいんでしょうか。

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以前、ある自動車デザイナーと話していた時に、
「未来のクルマは、街と一体化するする」というようなことを伺いました。
単に社会インフラとして必要なだけじゃなく、
街の風景や、人に、もっと寄り添うものになるだろう、と。

おそらく自動車は、これから趣向性の高いものと、
社会インフラとして公共性の高いものに、
二極化していくのかもしれませんね。

ファンミーティングでは、すれちがい時の合言葉も誕生しました。
合言葉は「チョキvモビ!」
このチョイモビ見つけたら、ぜひVサインしてみてくださいね〜。

なお当日のレポートは、下記サイトにて紹介しています
http://www.choi-mobi.com/topics/enjoy/430 チョイモビサイト

TED風 thinking

英語でメッセージを伝えること。

先日行われた「心をつかむ英語プレゼンテーション」
(NHKエデュケーショナル×TOEIC主催)に登壇し、

森での活動について英語プレゼンに挑戦しました。

タイトルは「Challenge of Logger Women!」

英語による、TED風のプレゼンテーションを

600人もの観客の皆さんに聴いて頂きました。

仕事での説明型プレゼンとは異なり、

いかに相手の心に響くメッセージを伝えるか? を

考えることの難しさを学んだ今回。

言葉の枝葉を削ぎ落とし、

いちばん言いたいことをシンプルに、ストレートに。

英語ならではの思考法って、違うんだなーと。

リハーサルでは、頭真っ白!になってどうしようと不安でしたが、

本番では観客の皆さんが、うんうん、とうなずきながら

耳を傾けてくださるのを見たら、一つ一つの言葉が大切に思えて

会場と交流しながら「伝えたいことを伝える」ことができました。IMG_3035

「Our city life is supported by the forest, So I do keep going, and acting for saving our forest!」

〜木こり女子の挑戦、いろんなカタチで拡げていきます〜!

山梨にて

木こり女子の活動報告のため、
山梨県主催の「森ガール・木質バイオマスフェア」に
講演者として参加しました。

山梨県では、豊富な森林資源を活かして、
木質バイオマスの推進が進んでいます。

今年は、木質バイオマス元年とでもいうべき、
大きなプロジェクトが全国で進んでいるそうですが、
利益追求型の大型プロジェクトの場合、
持続可能な木材調達を前提としなければ難しいだろう、
という現状解説のお話がとても印象的でした。

木材の利活用はどんどん進めて欲しいけれど、
無計画に進められるのはいかがなものか、と。

そんななか、私は地域活性のための
女性ボランティアの活かし方について、お話させて頂きました。
木こり女子の活動は、まず都会と水源の森のつながりを、
より多くの人に知ってもらい、地域に足を運んでもらうこと。
そして森の現状を理解したうえで、
問題意識を持って、生活を見直してもらうこと。

また森のボランティア活動を、地域資源の一つとしてとらえたら、
都会から若い人たちを呼び込むきっかけにもなる。
そうしたお話をもとに、さまざまな方と意見交換できたのも収穫でした。

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余白という、住まい方

11/21からスタートした「スマートな住まい・住まい方カフェ」に

私もコーディネーターとして参加、

講師と参加者とをつなぎながら

一緒に住まい、住まい方、そしてまちのことなど、考えています。

第1回目のカフェで印象的だったのは、

「余白を残した家をつくる」ということ。

余白によって、そこに住まう人が主体的に空間を作っていくことができる

というお話は、これからの新しい住まい方の一例を示しているように思えました。

モノよりコト、ひとが大事であるということ。

それは家だけじゃなく、まちづくりでも同じことがいえそうです。

くわしくはこちらの第1回目のレポートで。

「住宅は、住むための道具である」——–まるでコルビュジェのモダニズムに疑問を投げかけるかのように、これからの時代の“住まい方”の新しい キーワードを導き出した第一回目の「スマートな住まい・住まい方カフェ」。講師には内山博文さん(株式会社リビタ)を迎え、革新的なリノベーションを手が けてきたこれまでの住まい提案と、これからのまちづくりについてお話を伺いました。

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今後、2015年2月まで全5回の講座が開かれる予定です。

ぜひご参加ください。

スマートな住まい・住まい方カフェ
主催:株式会社テレビ神奈川/横浜市

消費者教育シンポジウム

11/21神奈川県主催の消費者教育シンポジウムにパネリストとして登壇。

テーマは、消費者市民社会〜地域からの発信。

消費者市民社会というのは、

最近よく使われるようになった比較的新しいキーワードですが、

私たち市民が、主体的に行動しながら

持続可能な社会を作っていきましょうという提言です。

私がお話ししたのは、3年前から取り組んできた

「ローフットフード」の普及啓発事業について。

東京都市大学 伊坪徳宏研究室の学生さん達と活動を続けてきましたが、

LCA(ライフサイクルアセスメント)の観点から、

食を見直し、環境負荷を減らそうという試み。

というと何だか難しそうですが、簡単に言うと、普段食べてる食材から、

資源の無駄、エネルギーの無駄(CO2削減)をなくそうということです。

Shouhi Symposiums

とくに水資源は、地球規模で考えなければいけない課題で

水の豊かな日本では、なかなか意識することは難しいかもしれませんが、

一人ひとりが家庭でできる、小さな行動が、地球の環境にもつながっている

ということをまず理解してもらうことが大事だと思っています。

海外、なかでも米国は、市民の側の意識も高く、企業の環境への取組みが

直接消費者の購買につながるため、情報開示も徹底しています。

日本の場合、情報開示が非常に遅れていて、それが良くも悪くも作用しています。

あるグローバルチェーンは、米国では情報開示をしていても、

日本ではNGという不思議な現象が起きていました。

(その後、大きな問題が起きて情報開示するようになりましたが・・・)

そうした状況が変わるためにも、

私たちはかしこい消費者となることが必要です。

また、今後グローバルに日本の食が注目され、発展するためにも

情報開示はきちんと行われていくべき、と願います。

神奈川は食に関しては消費地であると同時に生産地でもあります。

だからこそ、私たちが主体的に発信、行動すべきことも大事なんです。

かながわの消費 ニャン吉

 

 

 

 

 

 

プリマドンナの感性

東京バレエ団プリンシパルの上野水香さんをインタビューした記事が、

セゾン プラチナ AMERICAN EXPRESS CARD 会員誌

10月号に掲載されています。

日本を、世界を飛び回って活躍する水野さんに、

忙しい時間の中での、感性の磨き方について伺いました。

 

忙しく集中している時は、つい気が張り詰めて他のものが

目に入らなくなってしまいがち。

でも、上野さんはそんな時でも、

街やひとを観察する楽しみを忘れない。

そのココロの余裕が、舞台の上の感性にもつながっているのかもしれない、

そんなことを気づかせてくれました。

きっと、プリマドンナとなるまで、

たくさんの険しい山を乗り越えてきたに違いないけれど、

険しい山の苦しさも、夢中になるうちに楽しく進んでいくような

強さと、ふんわりした天然な感度を持ち合わせた、魅力的な女性でした。

11月29日には、神奈川県民ホールで初のプロデュース公演が行われるそうで、楽しみです。

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なでしこ力、脳力の引き出し方

先日、有隣堂伊勢佐木町本店で開催された
ビブリオバトルに出演しました。
各自、おすすめ本を持って5分間のトークで勝負するという知的ゲーム。
私がおすすめしたのはなでしこジャパン
佐々木則夫監督の「なでしこ力、次へ」。

ちょうどワールドカップ男子が敗退したあとだったんですが、
なでしこはなぜ想定外の力を発揮して優勝できたのか?
男子へのモヤモヤした気持ちをぶつけつつ、
佐々木監督流の女性脳の上手な使い方をお話しました。
以前、佐々木監督にインタビューしたとっておき裏話も披露しつつ。

頑張る女性はもとより、
女性を部下にもつオジサマたちにも読んで頂きたい本です。

「花森安治の仕事」から

『コトレシピ ライフスタイル版』の編集長の話を頂いたときに、

ふと思い出したのが『暮らしの手帖』だ。

「これはあなたの手帖です。

いろいろのことが ここには書きつけてある。

この中のどれか 一つか二つは

すぐ今日 あなたの暮らしに役立ち

せめてどれか もう一つか二つは

すぐには役に立たないように見えても

やがて こころの底ふかく沈んで

いつか あなたの暮らし方を変えてしまう・・・・」という巻頭言は、

私もいたく共感したことを覚えている。

その雑誌を作った伝説の編集長、花森安治について書かれた

「花森安治の仕事」という本を読んだ。

そこには花森が消費者目線で、とことん「気持ちのいい暮らし」を考え抜いたという、編集のスタンスが書かれていた。広告を一切入れず、独立独歩、言いたいことはきっぱり言う。それでいて日本のメーカーが、もっといいものが作れるようにとの愛情も欠かさない。

しかし衝撃だったのは、花森がかつて大政翼賛会で国威宣揚のためのコピーを書いていたという事実。「欲しがりません、勝つまでは」も実は花森のコピーだったという経緯が紹介されている。けれども戦争に加担したという呵責の念が、戦後、花森を変えた。
「こんどの戦争に、だれもかもが、なだれをうって突っ込んでしまったのは、ひとりひとりが、自分の暮らしを大切にしていなかったからだと思う。人は暮らしの中身が貧しいと投げやりになる。(中略)あったかい家庭があれば、戦争にならなかったと思う。そういう家庭をつくるためには、女の人がだいじだ」—-それが『暮らしの手帖』の原点だったんだと思う。

 

いままた、なんとなく危なっかしい感じがする世の中で、

私たちはあったかい家庭、人とのつながりを大切にする暮らしを、

大事に育んでいかなければと思うのです。

花田安治の仕事

 

 

ローフット・フードが世界を変える。


ローフット・フードって知っていますか?

Low Footprinted Foodの略で、地球への環境負荷と食との関係を

もっと多くの人たちに知ってもらいたくて、この呼び名を考案しました。

CO2排出=カーボンフットプリント、

水消費=ウォーターフットプリントの値が少ない食材、または調理法を

一般消費者にもっと知ってもらうための、新しい試みを

H24年度から神奈川県の協力を得てスタート。

2年目となるH25年度は、神奈川県の委託により

ローフット・フード講座の開催、小冊子の作成を行ってきました。

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私が主宰する(一社)スマート・ウィメンズ・コミュニティの企画・主催、

専門的なデータや調査については、東京都市大学 伊坪徳宏研究室に

ご協力・指導して頂き、伊坪先生はじめ学生の皆さんと一緒に遂行!

LCAに関しては第一線で活躍されている

伊坪先生にご指導頂けたことは、本当に大きな刺激になり

ひたむきに頑張る学生さんたちとのセッションも得難い経験となりました。

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12/7開催のローフット・フード講座スタッフ集合写真。
前列中央左は、講座のレシピを監修してくださった横田美宝子さん、調理アシスタントの田中さん(中央右)。横田さんの隣が私。後列と田中さん隣は伊坪ゼミの学生さんたち。そしてスマート・ウィメンズ・コミュニティのメンバー中島まゆみ(左端)、山内マヤコ(右端)。

世間ではオープンデータの活用が話題となっていますが、

今回の取り組みはまさに、大学の膨大な量のオープンデータを活用し、

暮らしに役立つ、消費者のための取り組みができた好例ではないかと。

すでにあるウォーターフットプリントのデータを

もっとわかりやすく消費者に伝えるため、今回チャレンジしたのは、

すべてキッチンの単位に置き換え計算すること。

たとえば菜種油なら、大さじ1杯で4Lのウォーターフットプリント・・・という具合。

これを一般的な食材、加工食品50品目において計算し、一覧表を作成しました。

これを活用すれば、日々の献立を考える際にも、

ちょっと環境負荷を意識して、食材や調味料を工夫することが、

地球環境を守る一歩となるかもしれません。

消費者庁が今年のテーマとしている「消費者市民社会の形成」も、

日常の身近なひとコマが、いくつも重なり合って作られていくもの。

そんな願いをこめて続けてきた私たちの活動が、

H25年度の全国消費者フォーラムのテーマの一つに選ばれました!

この活動、「ローフット・フード」が全国の消費者に伝わりますように。

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